日 時 | 2016年10月31日(月) 13:15 より 14:00 まで |
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講演者 | 宮沢 孝幸 |
講演者所属 | 京都大学ウイルス・再生医科学研究所 准教授 |
場 所 | 生理学研究所(明大寺地区)1F大会議室 |
お問い合わせ先 | 南部篤(内線7771) |
要旨 |
2001年から2011年に京都大学霊長類研究所において、サルレトロウイルス4型(SRV-4)の感染によりニホンザルが血小板減少症を発症し連続死する事例があった。一方、国内の別のニホンザル繁殖飼育施設においても、SRV-5の感染によりニホンザルが血小板減少症を呈し相次いで死亡する事例があった。SRVに類似のウイルス配列(SRV関連内在性レトロウイルス)は、マカク属のサルのゲノムに多数存在しており、病態と関わっている可能性がある。また、最近我々はアカゲザルがもっている内在性レトロウイルス(Fb1)由来タンパク質がSRVの感染をブロックすることを見いだした。本講演では、SRVとSRV関連内在性レトロウイルスについて概説する。 |