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セミナー詳細

2017年02月07日

骨格筋ファイバータイプ制御の分子メカニズム

日 時 2017年02月07日(火) 14:20 より 15:20 まで
講演者 榊原 伊織 博士
講演者所属 愛媛大学プロテオサイエンスセンター
場 所 生理学研究所(明大寺地区)1F大会議室
お問い合わせ先 生体膜研究部門 深田正紀(5873)
生殖・内分泌系発達機構研究部門 箕越靖彦(7741)
要旨

骨格筋は、動物が動くために必須の器官であり、脳から運動神経を介した制御を受け、動きを実現する。その多様なタスクに対応するために、筋繊維には代謝、および、筋収縮速度の異なるタイプが存在する。新生児期に筋繊維は胎生期タイプから遅筋タイプ、もしくは、速筋タイプへと特化する。その後、性成熟期には性ホルモンの影響を受け、骨格筋は男性的、または、女性的な性質を獲得する。
  骨格筋はファイバータイプによって、エネルギー代謝に特徴があり、遅筋はミトコンドリアが発達しており、脂肪酸を主なエネルギー源とし、速筋では解糖系が発達しており、糖を主なエネルギー源とするが、絶食時にはアミノ酸、ケトン体、短鎖脂肪酸などの代謝に変化する。本講演では、筋繊維のファイバータイプに関わる3つの遺伝子、Six1、Androgen receptor、AceCS2について紹介したい。