日 時 | 2017年12月07日(木) 12:00 より 13:00 まで |
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講演者 | 平田哲也 先生 |
講演者所属 | 生体膜研究部門 |
場 所 | 山手 3号館2階西 共通セミナー室 |
お問い合わせ先 | 小林憲太(生理研・ウイルスベクター開発室 内線:7827) |
要旨 |
グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカーは、糖脂質GPIによるタンパク質の翻訳後修飾であり、初期発生や神経形成等に必須である。GPIは小胞体で合成された後、タンパク質へと付加されてGPIアンカー型タンパク質となる。N-アセチルガラクトサミン(GalNAc)から始まる3糖による側鎖構造により、GPIの構造多様性がもたらされるが、その生合成経路は不明であり、生理的意義も不明である。私は、GPIのGalNAc側鎖の合成に関わる最初の糖転移酵素を同定することを目的に研究を行った。本セミナーでは、哺乳動物細胞での順遺伝学的スクリーニング法により得られた、GalNAc側鎖合成酵素に関する研究成果を報告する。最後に、本研究所に異動してから取り組んでいる、パルミトイル化修飾を軸とした神経機能研究について、今後の展望を紹介する。 |