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セミナー詳細

2019年01月04日

O-結合型糖鎖修飾のNotch シグナルにおける重要性~糖鎖による受容体の活性化制御とその異常による先天性疾患

日 時 2019年01月04日(金) 17:00 より 18:00 まで
講演者 竹内 英之 准教授
講演者所属 名古屋大学大学院医学系研究科・機能分子制御学
場 所 山手地区3号館2階西 共通セミナー室
お問い合わせ先 西田基宏
自然科学研究機構生命創成探究センター(生理学研究所)
心循環シグナル研究部門・教授
TEL&FAX: 0564-59-5560
要旨

Notch シグナルは多細胞生物の発生過程や成体の幹細胞など、細胞の運命決定に非常に重要な役割を果たす。
近年の遺伝学および生化学的な研究によって、Notch 受容体自体の O-結合型糖鎖修飾 (O-フコース、O-グルコース、O-GlcNAc) が、巧妙にシグナルの調節に関わっていること、さらに、これらのO-結合型糖鎖修飾を担う糖転移酵素遺伝子の変異が、Dowling-Degos 病、肢帯型筋ジストロフィー、Adams-Oliver 症候群など様々なヒトの先天性疾患の原因となることが明らかとなってきた。
本講演では、O-結合型糖鎖修飾が Notch 受容体の活性化を制御する分子メカニズムに関する、生化学、構造生物学、そして、ケミカルバイオロジーツールを用いた最新の研究成果を紹介させて頂く。