日 時 | 2019年02月04日(月) 10:00 |
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講演者 | 榎木 亮介 先生 |
講演者所属 | 北海道大学 電子科学研究所 生命科学研究部門 光細胞生理研究分野 准教授 |
場 所 | 生理学研究所(明大寺地区)大会議室 |
お問い合わせ先 | 久保義弘(神経機能素子研究部門) ykubo(a)nips.ac.jp |
要旨 |
哺乳類の約24時間の概日リズムの中枢は,脳深部の視床下部に存在する視交叉上核に局在し,多様な特性を持つ約2万個の神経細胞が階層的なネットワークを形成しています。これまで私たちは,独自に開発した数日間の光イメージング計測法により,多数の神経細胞からカルシウムイオンや膜電位の概日リズムを捉え,視交叉上核の作動メカニズムを調べてきました。特に最近では,視交叉上核の主なリズム情報の出力先である室傍核および傍室傍核領域において,0.5-4時間の周期で変動する細胞内カルシウムのウルトラディアンリズムを偶然見いだしました。本セミナーでは,これらの生物時計中枢の神経回路の光イメージング解析の試みのほか,現在進行中のマイクロ/ナノ加工技術を用いた単一神経細胞からの概日リズム計測の試みや,今後の研究の展望について紹介します。 |