日 時 | 2019年12月12日(木) 12:00 より 13:00 まで |
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講演者 | 齋藤 茂 先生 |
講演者所属 |
生理学研究所 細胞生理研究部門/ 生命創成探究センター 温度生物学研究グループ |
場 所 | 山手2号館2F西セミナー室 |
お問い合わせ先 | 泉 裕士(生理研・細胞構造研究部門 内線:5279) |
要旨 |
動物は進化の過程で多様な温度条件の環境に適応してきた。異なる温度環境に適応する過程では細胞や組織レベルの至適温度や生存限界温度が動物種の間で変化するのと連動し、個体レベルの温度感覚も変化していくと考えられる。このような環境適応に関連した温度感覚の進化機構に興味を持ち、温度受容体としてはたらくTRPチャネルの比較解析を行ってきた。本発表では、ツメガエル近縁種の比較を行い、高温センサー機能の種間差と生息環境との関連について調べた研究について紹介する。また、著しい高温耐性を持ち、幼生が温泉でも成育できるリュウキュウカジカガエルを対象に、フィールド調査、行動実験、TRPチャネルの機能解析を通して分子から生態レベルで環境適応機構を調べる研究にも取り組んでおり、その近況についても報告したい。 |