日 時 | 2021年06月25日(金) 12:00 より 13:00 まで |
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講演者 | 佐野裕美先生 |
講演者所属 | 生体システム研究部門 |
場 所 | Online (Zoom) |
お問い合わせ先 |
曽我部隆彰 細胞生理研究部門 生命創成探究センター 温度生物学研究グループ sokabe@nips.ac.jp |
要旨 |
マカクザルを用いた研究においてもウイルスベクターを利用した遺伝子導入が普及してきており、光遺伝学や化学遺伝学が利用されている。しかし、マカクザルの大脳皮質運動野において、オプトジェネティクスを利用して光刺激で神経活動の興奮あるいは抑制には成功した報告があるものの、げっ歯類を用いた研究で報告されているような上肢の運動の誘発には成功例の報告が無かった。そこで、私たちはマカクザルを用いた研究においてもオプトジェネティクスを有効なツールとして利用していくため、マカクザルの大脳皮質運動野にchannelrhodopsin-2を発現させ、光刺激により神経活動の興奮だけでなく上肢の運動を誘発しようと試みた。
今回のセミナーでは、大脳皮質運動野への光刺激によるマカクザルの上肢の運動の誘発の成功例について紹介する。更に、特定の神経経路に遺伝子導入するために開発した逆行性の遺伝子導入法についても紹介する。 |