日 時 | 2022年02月08日(火) 12:00 より 13:00 まで |
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講演者 | 中島健一朗先生 |
講演者所属 | 生殖・内分泌系発達機構研究部門 |
場 所 | Online (Zoom) |
お問い合わせ先 |
曽我部隆彰 生理学研究所 細胞生理研究部門 生命創成探究センター 温度生物学研究グループ Email: sokabe@nips.ac.jp |
要旨 |
摂食はヒトを含め動物が生きていくために最も重要な行動の1つである。しかし、近年、世界規模で過食が肥満や糖尿病を引き起こす要因として大きな問題となっている。また、日本など先進国では過食に加え、老化に伴う食欲不振や若年性の摂食障害も顕在化しており、食と健康の関係は基礎研究のみならず社会的にも注目されている。 食物は味や匂いなどの感覚成分と栄養成分の両方を併せ持つという特徴がある。一方、これら様々な情報を脳が感知する仕組みについては最近までよくわかっていなかった。また、食欲を制御する神経ネットワークの研究はめざましく進んでいるものの、味や食物の好みを決める脳内メカニズムについては未だ不明な点が多いままとなっている。昼食セミナーではこれらの話題について筆者らの研究を中心に紹介したい。 |