日 時 | 2022年07月08日(金) 12:00 より 13:00 まで |
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講演者 | 竹村 浩昌先生 |
講演者所属 | 感覚認知情報研究部門 |
場 所 | Online (Zoom) |
お問い合わせ先 |
生理研・生体恒常性発達研究部門 鳴島 円(narumado@nips.ac.jp) |
要旨 | 高齢化が進む日本社会においては、緑内障などの加齢に伴って有病率が上昇する網膜疾患への対処が今後社会的な重要課題となると考えられる。磁気共鳴(MR)装置を用いた脳イメージングは、網膜疾患症例における視覚経路の構造及び機能を非侵襲的に評価できる点で優れた手法である。本セミナーでは、脳イメージングの手法を用いてこれまで行ってきた網膜疾患症例を対象とする脳構造・脳機能イメージングの結果を紹介する。第一に、拡散強調MRI及び定量的MRIを用いて、レーベル遺伝性視神経症及び緑内障症例における視覚白質線維束(視索・視放線)の微細構造特性を評価した研究について紹介する(Takemura et al., 2019; Ogawa et al., 2022)。第二に機能的MRIを用いて、若年性黄斑変性症症例の一次視覚野における聴覚・体性感覚誘発脳活動が課題依存的であるかを評価した研究について紹介する(Masuda et al., 2021)。 |