日 時 | 2023年01月26日(木) 12:00 より 13:00 まで |
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講演者 | 加塩麻紀子先生 |
講演者所属 | 細胞生理研究部門 |
場 所 | Online (Zoom) |
お問い合わせ先 | 鳴島 円 |
要旨 |
Transient receptor potential (TRP)チャネルは、外部環境に存在する物質に加え生体内の内因性物質など多刺激に応答するイオンチャネルであり、なかでも温度による活性化を受ける温度感受性TRPチャネルの存在を特徴とする。温度感受性TRPチャネルのひとつであるTRPM2(M; Melastatin)は体温域の温度に感受性を持つが、その発現部位の多くは温度変化の少ない深部組織・細胞であることから、体温下TRPM2活性が適切に調節されることで、その生理機能を果たしていると考えられる。本セミナーでは、TRPM2活性化を可能とする温度(活性化温度閾値)が活性酸素、内因性リガンド、細胞内Ca2+、TRPM2リン酸化といった多因子により調節される分子メカニズムと、体温下TRPM2活性が関わる生理機能について紹介する。 |