日 時 | 2023年07月07日(金) 12:00 より 13:00 まで |
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講演者 | 近藤邦生 助教 |
講演者所属 | 生理学研究所 生殖・内分泌系発達機構研究部門 |
場 所 | Zoomオンライン |
お問い合わせ先 | 榎木亮介 (enoki@nips.ac.jp) |
要旨 |
我々の体は、外界環境の変化に対して体内の生理状態を安定に保つ仕組みである「生体の恒常性」を持つ。生体の恒常性により、エネルギー状態や免疫応答などのバランスが正常の範囲内に保たれる。恒常性において脳は、外環境や体内の生理状態を検知して末梢組織の機能を制御する司令塔的な役割を果たしている。特に脳の視床下部にはエネルギー代謝や温度調節などさまざまな生理機能を調節する神経細胞が存在し、恒常性の維持に重要な役割を果たしている。最近我々は、視床下部の特定の神経細胞が、1)肥満による脂肪組織の炎症、2)休息期の脂質代謝、という2つの機能を制御して生体の恒常性に寄与することを見出した。本セミナーではこれらの成果について紹介する。
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