日 時 | 2024年03月15日(金) 16:00 より 17:00 まで |
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講演者 | 桐生寿美子先生 |
講演者所属 | 名古屋大学大学院医学系研究科 |
場 所 | 山手3号館2階大会議 |
お問い合わせ先 | 根本 知己(tn@nips.ac.jp) |
要旨 |
外傷や神経変性疾患、加齢によりダメージを受けると神経細胞は変性・脱落する。一方、神経系の中では例外的に末梢神経系の神経細胞はダメージを受けても生存・再生する。ダメージに対する応答が神経細胞を再生・変性のいずれかに運命決定すると考えられる。私たちが作製したAtf3:BACTgマウスは、脳内でダメージを受けたニューロン特異的にミトコンドリアを可視化しかつ遺伝子操作を可能にするため、ダメージ応答をinvivoで探究する非常に良いツールである。このマウスを用いて、まだ埋もれている多くのダメージ応答メカニズムを浮きあがらせ神経再生・変性の基本原理を解明することは、多様な疾患の病態解明への新たな切り口になると私たちは考えている。本セミナーでは、明らかになってきたダメージ応答メカニズムを紹介するとともに、このマウスの特性を生かしたさらなるチャレンジについても議論したい。 |