| 日 時 | 2024年07月11日(木) 16:00 より 17:00 まで |
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| 講演者 | 小橋一喜 |
| 講演者所属 | Postdoctoral Fellow, NHLBI, NIH |
| 場 所 | 生理学研究所 1Fセミナー室 |
| お問い合わせ先 | 村越秀治 (murakosh@nips.ac.jp) |
| 要旨 | 細胞膜を介した分子輸送は多くの細胞機能に重要である。エンドサイトーシスと開口放出は細胞膜の変形を伴う輸送機構であり、タンパク質複合体により制御されている。それらの分子機構を理解するためには、関連分子の同定に加えて、タンパク質のナノスケールでの局在、分子動態、構造変化、相互作用などを細胞内で明らかにする必要がある。私は、イメージングを用いて構造変化による制御機構を調べている。本セミナーでは、まず、クラスリン被覆を構成するクラスリン軽鎖の、クラスリン依存性エンドサイトーシスを制御する構造変化を、FRETと金属レプリカ透過電子顕微鏡との光電子相関顕微鏡法を開発することで明らかにした研究を紹介する。次に、シナプス小胞や有芯顆粒のCa2+依存的な開口放出を制御するsyntaxin-1の構造変化を調整する分子機構について、短距離FRETを用いて調べている研究について紹介する。 |