日 時 | 2024年09月26日(木) 16:00 より 17:00 まで |
---|---|
講演者 | 恒岡 洋右先生 |
講演者所属 | 東邦大学医学部 准教授 |
場 所 | 生理学研究所 1Fセミナー室/zoom |
お問い合わせ先 | 長谷部 理絵 (hasebe@nips.ac.jp) |
要旨 | 内側視索前野は視床下部の最も吻側に位置する神経領域であり、エストロゲンやアンドロゲンを始めとするステロイド受容体やオキシトシンやバソプレシン、オレキシンなどのペプチド受容体が豊富に発現する領域であり、養育行動や性行動などの生得的社会行動や睡眠覚醒や体温調節の制御に中心的な役割を果たす領域として知られる。内側視索前野は、その生体機能における多くの示唆がある一方で、形態的複雑性が研究の障害となっていた。このような背景の中、私は内側視索前野という一領域がどのようにして複数の生得的な社会行動を制御しているのかについて検討してきた。特に生得的社会行動においては、生得的であるにもかかわらず環境や経験の影響を強く受け、行動が変容する。そのような行動の変容に着目し、内側視索前野の機能解剖学的な検討を行ってきた結果について紹介したい。 |