日 時 | 2024年12月27日(金) 9:00 より 10:00 まで |
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講演者 | Kenta M. Hagihara |
講演者所属 | Scientist, Allen Institute for Neural Dynamics, USA |
場 所 | Zoom オンライン(Zoom IDとPasscodeは、所内メールにてご連絡いたします) |
お問い合わせ先 | 久保 義弘(神経機能素子研究部門) |
要旨 |
経験から学習し記憶する、その記憶を元によりよい行動戦略をとる、という機能は我々人類を含む動物の脳に備わる根源的な機能であり、多様な神経可塑性がそれを可能にしている。我々の研究はさまざまなタイムスケールにおける神経可塑性メカニズムがどのように実装されているかを実験的に解き明かしてきた。本セミナーでは、 1)外側扁桃体局所回路において、神経活動依存的な遺伝子発現がどのようにエピソード恐怖記憶を形成・想起するか (分〜時間〜日) 2)扁桃体における抑制性神経性細胞がどのように恐怖記憶の制御をするか (時間〜日〜月) 3)ドーパミンをはじめとしたニューロモジュレータがどのようにしてフレキシブルな意思決定を可能にするのか (秒〜分) 以上3点のこれまでの研究を元に、複数のニューロモジュレータによる神経細胞ポピュレーション活動のコントロール様式を明らかにするon-goingの研究に関して議論したい。 参考文献: Hagihara KM, Bukalo O, Zeller M et al (2021) Intercalated amygdala clusters orchestrate a switch in fear state. Nature 594: 403-407. Massi L, Hagiwara KM, Courtin J et al (2023) Disynaptic specificity of serial information flow for conditioned fear. Science Advances 9: eabq1637. Hagihara KM and Lüthi A (2024) Bidirectional valence coding in amygdala intercalated clusters: A neural substrate for the opponent-process theory of motivation. Neuroscience Research 209: 28-33. |