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TRPM2チャネルの2-aminoethoxydiphenyl borate (2-APB)による阻害

2008年3月 7日 研究報告

概要

TRPM2は非選択性の陽イオンチャネルであり、ADP-riboseや過酸化水素によって活性化されることが知られている。TRPM2の応答はリガンドに熱刺激を組み合わせることで劇的に増強されることが報告されている。また、cADPRは熱刺激と組み合わせるとTRPM2を活性化することが明らかにされている。Flufenamic acidや抗真菌薬、PLA2阻害剤はTRPM2の活性を阻害するが、それらの阻害効果は漸進的で不可逆的である。TRPM2の研究を進めるために、我々はパッチクランプ法を用いてTRPM2活性を増強または阻害するような薬剤のスクリーニングを行なった。その結果、2-aminoethoxydiphenyl borate (2-APB)が、リガンドや熱刺激によって活性化されたTRPM2を効果的かつ可逆的に阻害することを見いだした。2-APBは、熱刺激によって増強される単離ラット膵島からのインスリン放出も阻害した。2-APBはTRPM2の機能を研究するための効果的な薬剤となりうる。

 

論文情報

Kazuya Togashi, Hitoshi Inada and Makoto Tominaga Inhibition of the transient receptor potential cation channel TRPM2 by 2-aminoethoxydiphenyl borate (2-APB) British Journal of Pharmacology (2008), [1月21日 電子版]

 

【 図 】

20070307_1.jpg

2-APBはリガンドによって生じたTRPM2の電流を効果的に阻害する(A)。単離ラット膵島を用いたインスリン放出実験(B,C)。2-APBは熱刺激(B)またはGLP-1受容体のアゴニストであるEx-4(C)によって増強されたインスリン放出を阻害する。

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