日 時 | 2016年06月16日(木) 16:00 より 17:00 まで |
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講演者 | 松尾 直毅 先生 |
講演者所属 | 大阪大学大学院 医学系研究科 分子行動神経科学講座 独立准教授 |
場 所 | 生理研(明大寺) 1階 セミナー室 |
お問い合わせ先 | 鍋倉淳一(生体恒常性発達研究部門 内線:7851) |
要旨 |
私たちの日々の経験により得られる記憶情報が、どこで、どのように表現されているのか?という記憶痕跡に関わる素朴な疑問は古来より多くの哲学者、科学者を魅了してきた。私たちはimmediate early genesのひとつc-fos遺伝子のプロモーターを利用したトランスジェニックマウスの開発を行い、脳の各階層における記憶痕跡の可視化とその解析を行ってきた。さらに、神経活動を操作する遺伝学的手法を組み合わせることにより、記憶情報を担う特定の神経細胞群の活動制御を介した記憶の操作を行うことも可能となりつつある。本セミナーでは、これらの技術を活用した私たちの研究を紹介し、記憶の脳内表現と、その行動表出の制御の仕組みについて議論を交わしたい。 |