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お知らせ

新年の挨拶

お知らせ 2022年1月 5日
 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年も新型コロナ感染への対応のもとで新しい年を迎えました。昨年の同時期と比べて、新型コロナウイルスとその感染についての情報が少しずつ増え、オンラインの活用など日常生活においても、より適切な対応をとることができるようになった感があります。一方で、社会生活制限への疲れや慣れによる感染の再拡大も少し危惧されるところです。
 生理学研究所においても研究会・大学院講義・各種セミナー等のオンライン化や、在宅勤務の推進など、新しい活動のかたちが定着しつつあります。一方で、ヒトの移動など物理的な国際交流はまだ大きく制限されて、今後の国際的な感染状況の変化が注目されます。この4月からは第4期の中期目標期間の6年間がスタートします。生理学研究所のこれまでの究極の目標である「ヒトの機能の理解」を目指して、ヒト・霊長類からげっ歯類・細胞・タンパク質機能までのシームレスな研究戦略を継続していきます。
 国際比較で我が国の研究力低下が問題となっています。何故、日本だけが経済も含めて国際的に伸びないのか、この20年間を振り返って真摯に考えることが必要です。科学技術や学術の新展開は研究者等が持つ興味のうえに創られます。そこに工夫があり新しい概念が生まれます。多くの研究者や技術者がそれぞれの興味を全力で発展させることが重要です。大学共同利用機関として、研究環境が十分でない研究者にも自らの興味を発展させる機会をもってもらい、優秀な人材を育てることが我が国の発展には必要だと考えます。今後は、生理学研究所自らの優れた研究を発展させるとともに、これまで築いてきた研究者コミュニティからの信頼を大切にしてボトムアップ研究を支える研究機関としての使命を果たしていきます。そのため、研究者・技術職員・事務および技術支援員・事務センターが一体となり研究・共同研究を進めていくことが必要ですので、よろしくお願いいたします。

生理学研究所 所長 鍋倉淳一

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