日 時 | 2015年05月26日(火) 12:10 より 13:00 まで |
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講演者 | 山肩葉子 助教 |
講演者所属 | 生理学研究所・神経シグナル研究部門 |
場 所 | 生理研山手地区 3号館2階共通セミナー室 |
お問い合わせ先 | 乾 幸二(生理研・感覚運動調節研究部門 #7754) |
要旨 |
Ca2+/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼII (カルモジュリンキナーゼII) は、中枢神経系に豊富に存在するプロテインキナーゼの代表格であり、脳機能の制御、特にシナプス可塑性や学習・記憶といった高次脳機能の調節に関わる分子として、多くの注目を集めてきた。標的遺伝子組換え技術の脳機能解明への最初の応用例として、1992年にノックアウトマウスが作製されて以来、様々な機能改変マウスが作製され、その生体内での役割がより詳細に明らかになりつつある。本セミナーでは、歴史的な経緯も踏まえながら、私たちが作製した不活性型ノックインマウスの解析を中心に、どこまでのことがわかってきたのかを紹介する。また、生体レベルで分子の機能を解析するには、今後どのような方向を目指すべきなのかについても、考察したい。 |