日 時 | 2015年09月17日(木) 12:10 より 13:00 まで |
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講演者 | 笠井昌俊 先生 |
講演者所属 | 生理学研究所 認知行動発達機構研究部門 |
場 所 | 生理研明大寺地区1階セミナー室 |
お問い合わせ先 | 乾 幸二(生理研・感覚運動調節研究部門 #7754) |
要旨 |
上丘は,視野内の対象物への素早い視線の移動 (saccade) をおこなうための,視覚ー運動情報変換をつかさどる神経核である.これまでの電気生理学的手法をもちいた研究により,上丘浅層のニューロンで側方抑制の影響が知られており,これにより,複雑な視覚対象から saccade の対象となる対象物を選び出していると考えられている.しかしどのような回路機構によって側方抑制が作られているかについては不明な点が多い.本研究では,2光子顕微鏡による in vivo カルシウムイメージング法をもちいて,上丘浅層における側方抑制が集団レベルでどのように表現されているかを解析した.さらに,抑制性細胞の活動パタンの解析から,上丘浅層における側方抑制には long-range の抑制メカニズムが重要であることが示唆された。 |