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“香港”
6月10−12日は香港大学生理学教室の100周年記念シンポジウムに招待され、冒頭でNamed Lecture (Elaine Tso Memorial Lecture)をさせていただいた。国際脳研究機構(IBRO)関係の活動で旧知のYS Chan(香港大学生理学教室の主任教授)の招待だった(写真1)。このシンポジウムには香港内からだけでなく、台湾や中国本土からも大勢が招待されており、また英国やオーストラリアからも招待講演者が呼ばれている中で、このようなかたちで講演させていただけたのは大変光栄なことだった
(http://www.physiology.hku.hk/upload/files/Physiology_Symposium_2014_2nd_announcement_p.pdf)。Elaine Tsoは今から30年くらい前に若くして亡くなられた香港大学の女性の講師の方で、その後ご両親が香港大学にされた寄付金をもとに、若手研究者の支援や客員教授の招聘などを行う基金が作られたとのことである。私はちょうど10人目のElaine Tso visiting professorになる(日本人では初めて)そうだ。 また、その前に現地で開催されているIBRO Advanced Schoolでの技術的な講演をし、生理学教室のスタッフ、ポスドク、大学院生との面談もさせてもらった。 香港は今回が初めてだったが、とにかく坂が多く、限られた土地に高層ビルがひしめき合っていて驚いた(写真2)。とても勢いを感じる街だ。そして、街を歩いていると至る所で日本語の表記を目にする。最近米国などから帰国した若手研究者達も、とにかく香港での暮らしは忙しい、と口をそろえて言う。こういった若手研究者達はとても親日的だ。皆優れた業績を挙げて帰ってきた人たちで、優秀で、日本に行ってみたい、日本の研究者とも交流を深めたい、と言う。今後独り立ちして行かなくてはいけない中で、欧米に共同研究相手を求めたいけれどお金がかかるし対等にやるには難しい面もある、日本と上手くできたらそれはそれで有難い、という現実的な判断もあるのだろうと思う。また彼らの話していて面白かったことに、彼らは子供の頃日本のコミック(ワールドカップの時節柄、「キャプテン翼」の話題で盛り上がったが)を読んで育った世代らしい。中国本土でも、どんどん欧米で実績を挙げた若手研究者が戻ってきている。日本の神経科学学会が今後「国際連携」と言う場合の相手として、アジアの中でのこういうパートナー(仲間)を大切にしなくては、とつくづく思う。

(写真1)YS Chan教授と奥様のDaisy(生化学の教授)と。

(写真2)Victoria Peakから香港島の中心部と九龍湾を望む。
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