ご挨拶

2016年6月   伊佐 正 

“20周年記念会”

5月14日(土)に、岡崎市内で生理研での研究室発足20周年記念の会を開催させていただいた。1996年1月に着任したときはまだ35歳。ほとんど実績など無い私を当時の所長だった濱清先生や他の教授の方が目をつけてくださり、全くの抜擢人事で、群馬から岡崎にやってくることになった。ほとんど手ぶらでやってきたので、技官の瀬尾道さんと二人で研究所から支給されたセットアップ経費で買い物をしたり、研究所のどこかに使われないでいる物品を瀬尾さんが見つけてきてくれ、一緒に運ぶ作業から始めた。4月になって阪大の大学院を終えたばかりの斎藤康彦君(現奈良医大教授)と獣医師の鈴木千香さんが加わってくれ、4人で強風の中、岡崎城公園前の河原で花見をしたのも良い思い出だ。その後相澤君、小林君、遠藤君・・・が順次合流して研究が進んでいった。今から思うと最初の10年は色々なことにチャレンジする試行錯誤の期間。自分にまだ時間が無限にあると思い、“はちゃめちゃ“でとても楽しい毎日だった。今から思えば、その時期に研究室のいろいろな基礎ができていたと思う。そのひとつの節目の10周年記念会がついこの間のことと思っていたのに、もう次の10年が経過してしまった。10−20年目は、研究の方向性が定まって来て、共同研究も一気に広がり、研究室に所属する人の数も増えた展開の時期だったといえるが、一方で社会的にはとても多忙になり、プレッシャーの強い10年だった。そうこうするうちに定年まであと10年。もう「自分には無限に時間がある」は思っていられなくなってきている。次の10年はもっと速く過ぎるだろう。この時期に京都に移るのが吉と出るか凶と出るかは自分次第。だが、これまでの「楽観的」な自分は変えずに、環境の変化を楽しみたい。 今回、懐かしい皆さんが58名(プラスお子様たち14名)も集まってくれたのが何よりも嬉しい。必ずしも皆が同じ時期にいたわけではないが、皆それぞれが今後も友人として永くお付き合いしていただければと思う。有難うございました。

 




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 伊佐 正 教授 
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